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展覧会名: |
Toshiya Kobayashi INFINITY 展 |
会期: |
2001年8月24日(金)-9月29日(土)
オープニング・レセプション 9月3日(月)18:00-20:00 |
主催・会場: |
伊藤忠ギャラリー
東京都港区南青山2-27-21 (地下鉄外苑前駅より徒歩3 分)
電話:03-3497-1261
FAX:03-3497-8665 |
開廊時間: |
10:00-18:00(日祝休) 入場無料 (※土曜日12:00-18:00) |
協賛: |
株式会社 コーワサイン/協力 三ツ木紀英 |
出品作品: |
平面作品5点、立体作品2点を予定 |
お問い合わせ: 担当・中井までお願いいたします。 |
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究極のミニマリストである小林俊哉が、花の色に魅せられた。
小林を語るとき、欠かせない要素であった黒と白が息を潜め、そこにあるのは、ただひたすら強く凛とした色彩である。
1959年、北海道に生まれた小林の削ぎ落とされた感性は、強烈な自然によって育まれたものでもある。小林の手が創り出すモノクロームの世界は、静寂に満ちた宇宙を感じさせる。
その小林の眼が、ここ何年も薔薇を追い求めてきたのは何故だろうか。何百枚にものぼる薔薇のスナップからは可憐さ、艶やかさ、デカダンスといった様々な官能が立ちのぼる。しかし、小林は薔薇に語らせない。暗黒の大星雲のイメージと組み合わされた花たちは、小林が与えた新しい色彩の中で、同一化され、ひとつの世界へと還元されていく。
一方で、カラーチャートに薔薇の色を閉じ込めたキャンバス作品、「薔薇色の先に在るもの」は、本来のミニマリスト小林の真骨頂を見せる。色をオブジェとして捕らえようとする試みは、薔薇のみならず、日本の伝統色の中に、紡がれた時間の声を聴こうとする野心的な作品にも顕れる。閉じ込まれた白紙の束は、描かれる前のキャンバスであり、やがてもたらされる色彩に染まることを待つ「期待」という顔を持っている。
大画面のカラー写真の饒舌さと、ミニマルなキャンバスの存在感が互いに醸成する無限の世界、インフィニティをお楽しみ下さい。
※作品右上:「薔薇色の先に在るもの」2001年 キャンバスに油彩 各45cmx45cm(9枚組)
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